皆さんこんにちは。
関口歯科医院です。
虫歯や歯周病が進行すると、最終的には歯を失うこととなります。
その際、入れ歯やブリッジ、インプラントといった補綴治療を行わないと、さまざまなトラブルが生じます。
今回はそんな歯の欠損を放置した時のリスクについて詳しく解説します。
歯並びが悪くなる?
歯列内に欠損が存在していると、残った歯はその隙間を埋めようと移動を始めます。
抜けた歯の両隣の歯は、隙間に向かって倒れ込んできます。
これまで噛み合っていた対合歯(たいごうし)は、隙間に向かって伸びてきます。
そうした変化が上下の歯列に現れはじめ、時間をかけて歯並び全体を乱していくのです。
そういった歯の移動は、適切な入れ歯を装着することで防ぐことが可能です。
正しく発音できなくなる
私たちが言葉を発音する時には、声帯や舌、唇以外にも、歯が大きな役割を果たしています。
ですから、失った歯の本数が多ければ多いほど、発音への悪影響も大きくなるのです。
例えば、すべての歯を失った方が入れ歯を外すと、正しく発音できなくなりますよね。
それは1本や2本の歯の喪失においても変わりはないのです。
それだけに、部分入れ歯や総入れ歯を装着することは非常に重要であるといえます。
咀嚼能率が落ちて食欲が減退する
歯が持つ最も重要な機能は、食べ物を咀嚼することですよね。
上下の歯が正常に噛み合うことで、食べ物を効率良く咀嚼することができます。
そのため、虫歯や歯周病で歯を失うと、咀嚼する機能が低下するだけでなく、上手く噛めないことで食欲が減退して、身体が弱っていってしまうという現象もよく見受けられるのです。
最近、高齢の方で増えてきているサルコペニアもこの現象との関わりが深いといえます。
まとめ
このように、失った歯を放置すると、歯並びが悪くなったり、正しく発音できなくなったりするなど、目に見える形で悪影響が及んでいきます。
さらには全身の健康にまで影響が広がっていくため、できる限り早い段階で入れ歯などの補綴治療を受けることをおすすめします。