皆さん、こんにちは。
西葛西・船堀エリアにある【関口歯科医院】です。
 
長く続くマスク生活で、お口のにおいが気になるという方が増えています。
口臭には、大きくわけて「病的口臭」と「生理的口臭」の2つがあり、「病的口臭」はむし歯や歯周病、内臓疾患や蓄膿症などによるものです。
「生理的口臭」は、食べかすやプラーク(歯垢)「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる舌の汚れなどが原因で、睡眠中や空腹時などお口の中が乾燥している時に起こりやすくなります。
 
これらの口臭の原因の中でも、舌苔による口臭ケアが最近注目されており、ケアグッズが多く出回るようになりました。
 
 

舌苔は文字通り、舌に苔のようにこびりついています。
 
舌苔の正体は、さまざまな細菌や古くなったお口の中の粘膜、食べ物のカスなどの汚れが集まったもので、タンパク質を多く含んでいます。
歯の表面に付着する「プラーク(歯垢)」と同じようなものだと考えてください。
 
舌苔は普通に生活していても付いてしまいますが、お口の清掃不足、薬の服用や病気、嚙む筋肉の衰え、ストレス、食生活習慣などによる唾液の分泌の減少、口呼吸をしていることで増える場合もあります。
 
 

現在、「舌ブラシ」はドラッグストアにいろいろな種類が並んでいます。
舌ブラシには、「ワイヤー植毛」や「プラスチック植毛」、「軟性プラスチックブラシ」などがあります。
 
舌ブラシを使う時は、鏡を見ながら大きく口を開け、思い切り舌を口の外に出します。
思い切り舌を出すと舌が山を作るので、山の頂上となる口とのどの境目にブラシを当て、やさしく外に向かってブラシを動かします。
2、3 回ブラシを動かしたらブラシを洗い、舌苔がなくなるまで繰り返します。
 
この時、あまり強くこすると舌の表面を傷つけてしまうので、必ずやさしく動かしましょう。
また、舌の清掃は歯磨きの前に行うようにしましょう。
 
 

舌苔は汚れによるものが多いですが、注意が必要なものもあります。
たとえば、口腔カンジダ症、白板症、舌がん、シェーグレン症候群やアレルギー性鼻炎が舌苔の原因となっている場合です。
 
このような病気の場合は、汚れに比べて舌苔が厚くなっているのが特徴です。
ケアしても取れないという場合は、全身疾患やほかの部位の不調も考えられますので、歯科医院で相談してみましょう。
 
 

このように、舌苔は赤ちゃんから大人まで誰にでも付きますし、汚れが原因であればセルフケアできれいになります。
歯と同じく、舌の汚れをためておくと口臭を引き起こしてしまいますので、口臭が気になるという方は舌のケアをしてみてはいかがでしょう？
 
当院では、舌苔の原因やケア方法のご相談にも対応していますので、いつでもご相談にお越しください。